勇気 (2020/7/15)

 私が物語を本格的に作りはじめたのは、今年の始めだった。最初に文字に起こした作品はファンタジーで、幽霊が題材だったが、結局最後まで書けていないし、公開もできていない。それでも、作品を作ってみようと思い立って書いた2000字程の“プロローグ”が無ければ、半年後にこうやってエッセイを書いている私は居なかったと思う。


 私はまだ偉いことは言えない立場の人間だが、小説を書き始めたことで得た事実がある。“なんでもいいから実行してみる”ということ。これが実はとても大事なことで、ほんの少しの勇気で世界が広がることを私は改めて知った。


 ほんの少しの勇気を出すのは、とても大変なことではある。実際、私も未だに勇気を出せないでいる事は山の様にある。でも、それでも、勇気を出してほんの少しテコを動かした時、自らの居る世界は大きく変われるのだと、私は少し信じてみようと思った。

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