第2話

 おかしな話だ。今はだれも住んでいないはずの家に人の気配がするなんて。

 話だとここ1ヶ月ほど前から気配を感じ初めたらしい。

 とりあえず家の中に入った勇人は、間取りを確認する。

 2Kで戸締まりも不審な点はない。

 勇人は、居間へと移動する。

「飯でも食べて、何か起こるまで待つとするか」

 勇人は持参したコンビニ弁当を食べ始めた。


 ……数時間後、何も起こらない。

「これは、もしかして長期戦になるかもしれないな」

 何か起こるまで、居間でゴロゴロしているしかない。電気、水道、ガスの通っていない空き家なのだから。

 今回の依頼は、暇との戦いかもしれないと勇人は思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る