9月2日 BL作品について思うこと
私がBL作品を見ていて時々引っ掛かる部分がある。それは「ゲイであることを悩まなくてはいけない」「悩み事は恋愛の成就を以て解決しなくてはいけない」というBLセオリーの存在で、それってゲイであることが人生の「障害」であるという社会を前提とした無意識のバイアス的価値観に依るものだと思う。
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確かに今の社会にはまだその価値観が根強いけれど、自由に世界を創造できる創作者がそれを肯定してしまってどうするのか?という違和感が私にはある。もちろん、主人公の悩みと同調することによって救われる読者もいるだろう。BLはファンタジーなんだから、という定型句もある。
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だけど、ひと昔前のBLが腐女子によるゲイの「性的搾取」だと強く非難されたのは、潜在的に差別を肯定したその価値観にこそ原因があると私は思う。
今のBL作品には腐女子だけでなくゲイの読者が増えてきていると聞く。そこにはLGBTの問題を知る若い作者の価値観が反映されているからではないだろうか。
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"自身がLGBTであることを悩まずに生きる"彼らの姿を描く作品が増えることは、あるべき社会の姿を強くオーディエンスに訴えることになるのではないだろうか。
「ゲイであることに悩まなければBLではない」という価値観はもはや時代遅れのものである。私見だが、元ツイを読んで私はそのように感じた。
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