第644話 えびえびしすたーず「良い音」

「先輩。今って昔の様にエンジンの音を響かせて走らないのですか?」

「後輩。私は騒音公害を撒き散らして運転したことは無いけど」

「でも先輩。大学の私道とか思いっきりエンジン音を響かせて走っていませんでしたか?」

「後輩。大学の広大な私有地の中の私道だからよ」

「確かに真っ暗な山の中でしたけど」

「それに後輩。エンジン音を響かせてと言うけど、ちゃんと環境基準以下の音量だったはずよ?」

「先輩。どうしてそこは疑問形なのですか?」

「特に意味は無いけど……。たぶん環境基準以下のエンジン音だったと思うわよ?」

「先輩。ここはもっと自信をもって言いましょう!」

「そうよね。特に騒音で何かトラブルなったことなかったものね」

「そうですよ先輩。私が寝不足になってたくらいですよ!」

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