第533話 えびえびしすたーず「光の速さ」

「異世界に行っても光の速さを超えられなかったのよね」

「先輩。職員室の自分の席に座りながらノートパソコンの画面をぼーっと見て何をつぶやいているのですか?」

「後輩。何回も異世界に召喚されて魔法とか見たり聞いたり使ってみたりしたけど、一度も光の速さを超えることが出来なかったのよね」

「先輩。観測機器も無いのに断言して良いのですか?」

「簡単なことよ。どの異世界に召喚されてもどんなにすごい魔法がある異世界であっても過去にさかのぼる魔法も過去と通信できる魔法も無かったのよ」

「先輩。それなら未来に行く魔法はあったのですか?」

「それなら今だって理論的には光速に近い乗り物に乗っていれば実現するから異世界に召喚されても未来に行く魔法を探したことなかったわ」

「先輩。次に召喚されたら未来に行く魔法を探しましょう!」

「嫌よ。片道切符な魔法を探すなんて」

「先輩~」

「それより若返りの魔法を探すのが最優先事項なのよ!!」

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