第485話 えびえびしすたーず「内燃機関は以下略」

「先輩。買い物に行きましょう」

「後輩。買い物ってどこ行きたいの?」

「先輩。先輩の車に乗って適当に?」

「後輩。あの車は大量の荷物載せるには向いていないよ?」

「先輩。大量の荷物載せられないのですか?」

「後輩。何しろ走ることしか考えてなかったから二人乗ったらどこに大量の荷物を載せたらよいやらで」

「先輩。最初から致命的な問題点があるじゃないですか!」

「後輩。水素専用の内燃機関の開発が目的の自動車に快適性なんてあるわけないじゃない」

「先輩。そのわりにはしっかりと冷暖房は設置されているじゃないですか?」

「……後輩。私は暑いのも寒いのも苦手なのよ」

「先輩?」

「だから後輩。テストドライバー引き受けるときに冷暖房はしっかり使えるようにと条件つけたのよ」

「先輩。どうしてその時に市販車並みの快適さを求めなかったのですか?」

「そこは次の設計で解決する予定だったのよ」

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