5.7

「我が妹よ。リンゴを植えてみたいと思わない?」

「お姉ちゃん。家はマンションだから鉢植えで育てるの?」

「我が妹よ。やはり大地に植えないと」

「お姉ちゃん。でも、植える庭とか無いよ?」

「ここは副会長に土下座して副会長の家に植えさせてもらうとか?」

「お姉ちゃん。さすがに土下座しても無理じゃない?」

「我が妹よ。確かに副会長の家ではすでにリンゴの森とかありそう!!」

「お姉ちゃん。そういう問題ではないと思うけど?」

「我が妹よ。仕方ない……」

「お姉ちゃん?」

「ここはお嬢様学校の敷地のどこかに植えよう!!」

「お姉ちゃん。それは先生に怒られるよ」

「我が妹よ。もうすでに桃と金柑の木なら植えてあるよ」

「お姉ちゃん。良く怒られなかったね」

「我が妹よ。生徒会長の黙認だから大丈夫なのよ」

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