第219話 えびえびしすたーず「観る読む話す」

「お姉ちゃん。教科書って書き込む方?」

「我が妹よ。いきなりどうしたの?」

「勉強法の事で、紙の教科書に書き込んで口頭で大きく話しながら歩き回るとよいと聞いたから、お姉ちゃんはどんな勉強法なのかなと思って」

「そもそもお姉ちゃんは勉強していないからね。試験とかだって出席点と土下座の回数で点数を稼いでるから」

「お姉ちゃんは、それでみんなから認められているから良いけど」

「この出席点と土下座の回数で点数を稼ぐ方法は、我が妹の性格的に無理だろうだから、特別に私の勉強法を教えよう」

「お姉ちゃん。どんな勉強法なの?」

「騒音公害で自宅ではできないけど、授業で学んだこととか教科書とか参考書とかみんなに土下座しながら聞き出した試験に出そうな予想問題を歌詞にしてから、校庭のど真ん中で大きく歌いながら踊りまくって覚える方法なのよ!」

「……お姉ちゃん。それ、みんなから異世界召喚の儀式をしていると誤解されているから気を付けた方が良いよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る