第184話 えびえびしすたーず「副会長に書記と会計」
ここはお嬢様学校の玄関での朝の景色。
「ごきげんよう皆様」
「ごきげんよう副会長」
「ごきげんよう副会長様」
「ごきげんよう生徒会の皆様」
部活にいそしむ生徒たちが副会長の挨拶に答える。
「……これですわ。これこそがお嬢様学校の朝ですわ!」
「副会長……。そのだらしない顔でしゃべられても困るのですが」
「お黙りなさい書記!」
「書記の言う通りですよ。副会長は、普通に話しているだけで下手なプロよりお笑いのセンスが高いから気をつけてください」
「会計もお黙りなさい!」
「……生徒会に入ったのが、私の人生で間違えたポイントなのかと悩みます」
「なんなのですの……。いきなり深刻な独白など書記には似合いませんわ!」
「書記。人生、あきらめが肝心だよ」
「会計もなんなのですの……。二人とも変ですわ!」
「「はぁ~……」」
「ごきげんよう皆様。副会長はおろおろして書記と会計はため息をついて、三人ともどうしたのかしら?」
「生徒会長……。書記と会計が変なのです!」
「副会長より変なのですの?」
「……生徒会長、どうして私が基準なのですか!?」
生徒会長。三人からお話を聞く。
「三人とも人生を間違えていませんわ。何故なら私と知り合い学友となったのです」
生徒会長はどうどうと言い放った!
「……生徒会長を、ちょっとかっこいいと思った私がバカだった」
後の副会長の言葉である。
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