第171話 えびえびしすたーず「余寒」

「お姉ちゃん。今日は寒いね」

「我が妹よ。お姉ちゃんは登下校時の寒さに備えて、制服に複数のカイロを装着してあるぞ!」

「お姉ちゃん。室内だと熱くならないの?」

「これは電気で熱くなるから電源を切れば大丈夫!」

「お姉ちゃん。電源って何を使っているの?」

「我が妹よ。この大容量のモバイル用のバッテリーだ!」

「お姉ちゃん……。それだけ持ち歩いたら重くないの?」

「我が妹よ。授業で使う教材は全部教室に置いて来てあるから大丈夫!」

「お姉ちゃん。宿題とかはどうするの?」

「……我が妹よ。宿題とかあったの?」

「お姉ちゃん……。宿題はあったよ」

「……我が妹よ。ここは私の話術で逃げ切るか!」

「お姉ちゃん……。授業は真面目にね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る