第144話 えびえびしすたーず「あまーい誘惑」
「書記。廊下にまで充満している鼻腔から口腔内まで刺激して、唾液を思いっきり分泌させる効果抜群な食欲を強く刺激する甘くて美味しい香りは何なのですの?」
「副会長……。ただ、美味しい香りがするのを長ったらしく文字数稼ぎのために、難しくてわかりにくい表現は使わないでください」
「なっなっ何を言っていますの書記は!?」
「副会長も書記もやめましょうよ。無駄に文字数を稼ぐ発言は」
「会計、私がいつ無駄なおしゃべりを始めたというのです!」
「それより副会長。この香りって生徒会室に近づくほど強くなりませんか?」
「書記には、後でたっぷりと話すことがありますわ!」
「副会長。先に生徒会室に入りますよ?」
「会計、待ちなさい!」
「あれ、生徒会長が生徒会室の備品でビスケットを焼きながら食べてる」
「会計、出入り口からどきなさい!」
「ごきげんよう皆様。副会長は相変わらず声が大きいですわね」
「……生徒会長。生徒会室で何をなさっているのですか!?」
「簡単なことですわ。ビスケットを焼きながら食べているのです」
「私も食べたいです」
「会計もどうぞお食べなさい」
「私も食べたいです~」
「書記もどうぞお食べなさい」
「生徒会室で、のんびりビスケットを焼きながらつまみ食いをしている生徒会長など、私は聞いたことがありませんわ!?」
「良かったではないですか。とても貴重な経験ができて。それより私の手作りビスケットは食べますか?」
「この後、どうせ私が生徒会長をなぜとめられなかったのかと、先生方から怒られるのですから、ただ怒られるぐらいならビスケットを食べますわよ!!」
「相変わらず副会長はツンデレですわね」
「生徒会長、絶対に違いますわ!!」
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