第105話 えびえびしすたーず「怖い話」

「生徒会長。どうして生徒会室で怖い話を始めるのですか?」

「副会長。コミュニケーションの練習です」

「生徒会長。副会長が言うのも変ですが、書記も会計も困惑していますわ」

「副会長。生徒会長の怖い話は怖くないのですが……」

「副会長。書記の言う通りですが……」

「副会長がここにいるのです。生徒会長に怯える必要などないのです」

「副会長。そうではなくて」

「副会長。書記の代わりに会計が話しますが、生徒会長が話す怖い話というのは……」

「なんなのですの。副会長には話せない内容なのですか!」

「副会長。お耳を拝借」

「なんなのです。書記?」

「生徒会長として、生徒会は仲良くですわ」

「……という話が多いのです」

「……わかりました。書記」

「なぜ、わたくし生徒会長を見て顔が青いのですの副会長?」

「生徒会長。副会長は書記と会計を連れて帰りますわ。ごきげんよう」

三人は慌てて生徒会室から脱出した!

「……三人ともまだまだですわね」

生徒会長の怖い話は、こうして終わった。

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