第36話 えびえびしすたーず「再登場」

「見つけましたわ!」

「お姉ちゃん。知っている人?」

「第五話で登場した裏ボスのお姫様だ」

「わたくしの可憐な活躍が無くなったのは、貴女のせいですわよ!!」

「お姉ちゃん。そうなの?」

「我が妹よ。えびえびしすたーずで可憐な活躍とか期待する方が無謀じゃない?」

「我がお姉ちゃん。その通り!!」

「ここで貴女に復讐ですわ。わたくしが主人公になるのです!」

「お姉ちゃん。なにか言っているよ?」

「また無謀なことを……」

「わたくしの究極魔法を喰らいなさい!!」

「お姉ちゃん。何かダメージとか感じた?」

「魔法がある異世界ならともかく魔法が使えないこの世界で魔法の攻撃なんて使えないに決まっているじゃない」

「お姉ちゃん。すごい指摘!」

「……あのわたくし。もしかして魔法が使えないのですの?」

「お姉ちゃん。そうなの?」

「我が妹よ。私たちも異世界で覚えた魔法って一つも使えないじゃない?」

「我がお姉ちゃん。その通りだよ」

「……あのわたくし。どうやって魔法を使わずに元の異世界に帰ったらよいのでしょうか?」

「お姉ちゃん。帰る方法って知ってる?」

「さわやかな笑顔で言います。お姫様あきらめてください」

三連休なので明日に続く!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る