『花火と爆撃』

以前はベランダから

海に上がる花火が見れたんだ


なのに打ち上げる場所がずれて

山の稜線に隠れて

花火は見えなくなってしまった


花火を上げる爆音と

空に明滅する光だけが見えるんだよ


それを見て思ったんだ

爆撃されてるみたいだって


あのずしんと響く爆音と

夜空を一瞬だけ明るくする光の明滅

あれを爆弾が生み出してると思ったら

怖くて見ていられなくなったよ


私は部屋に戻ってカーテンを閉めたんだ


戦争は嫌だよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る