(二)-10
そう言われて松ヶ浦は今までしてきたことを頭の中で振り返った。証拠を残すような真似はしていないはずだった。
「首相も幹事長も、この件、重視しています。明朝、マスコミ各社の社長と臨時に会食し、圧力をかけます」
「君がか?」
「いえ、長老が、です。私なんか小物ですよ。誰も相手にしません」
「地検には?」
「さすがにそれは最終手段だと思います。それをやって公になれば、次の選挙は確実に負けます」
それもそうだと、松ヶ浦は思った。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます