第4話

二つの超技術に守られて、宇宙空間を航行するライズの中で、山本1佐は田中空将に尋ねる。


「このライズで宇宙に逃げてしまってよかったのでしょうか」


「銀河連邦の軍隊のテクノロジーは地球人類のレベルを遥かに上回っています。残された人類に抗う術はなく、殺されるのを待つのみではないでしょうか。」


田中空将は応える。


「だからこそ、火星で反陽子砲を確保し、対抗手段としなければならない。」

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