第617話 赤飯を蒸かす香りに訳問へば「彼岸の入りよ」と得意気な妻(医師脳)
今日は秋彼岸の入り。
老夫婦の会話。
「今日は誰の誕生日だっけ……」
「お彼岸の入りよ」
赤飯で詠みし……。
〇誕生日を祝ひて出でし赤飯が晦日正月のけふもあらはる(医師脳)
〇後期高齢者にならむとする吾を赤飯にて祝ふ妻なり ちと大袈裟な
〇七十四年経て吾が〈姙産婦乳兒手帳〉は黄ばみけり。それと赤飯を供へ合掌す
〇神棚の誕生祝の赤飯を妻の思ひと噛みしむるなり
〇長男の誕生日にと赤飯たく妻の後姿(うしろで)は母性そのもの
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