第521話 老いたるや新陳代謝の鈍くなり体内時計のネジもゆるめる(医師脳)
世間では「歳をとると、時のたつのが速い」と言う。
物理的な時間は誰にでも共通なのに、加齢で感覚的な時間が違うというのはなぜだろう。
福岡伸一教授によると〈体内時計〉が関与しているらしい。
この時計の秒針は体中のタンパク質の新陳代謝速度で動いており、加齢から新陳代謝が遅くなるので体内時計もゆっくりと動くのだろう。
だから老人の「5日くらいかな」が実際の1週間過ぎとなり「時のたつのは速い」と驚くのだという。
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