第374話 短歌(うた)よめば狂歌かとわらはれ為らばとて蜀山人を繙きてをり(医師脳)

 日の当たる好日居(サンルーム)で、『蜀山先生・狂歌百人一首』を読んでいる。



いかほどの洗濯なれば香具山で衣ほすてふ持統天皇(蜀山人)


元歌 春過ぎて夏きにけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)



秋の田のかりほの庵の歌がるた取りぞこなつて雪は降りつつ(蜀山人)


元歌 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ(天智天皇)



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