第8話 高飛車な家族の言に難儀するも医師の矜持で軽く受けながす

  高飛車な家族の言に難儀するも医師の矜持で軽く受けながす(医師脳)


 日本社会では〈肩書〉がものをいう。


 昔から医者のトップは〈白い巨塔〉の主だろう。

 次にナショナルセンターや公立病院、私立の病院・診療所の医者が続く。


 (そして、白波五人男風に言うならば)

「さぁてどんじりにひけぇしわぁ、老健施設長~」というところか。


 それらの立場を一通り経験してきた今になって、爺医はつくづく思う。

「世間は何事も肩書で評価したがるものだ」と。


 正直なところ、心がくじけそうになる事も……。

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