第25話 ミガンダのぎっくり腰

しかし

「ひぇー!」

と声を出したのはミガンダ

脚をグッと踏ん張ったフローレンス

の腰を掴みそこなって


ゴツン


と鈍い音がしてゴロンと

フローレンスの前に

おじいちゃんはコロンまん丸い

体で転んでしまった。


アレレレレじいちゃんは動かない

ヤバイ

フローレンスは必死に叫んだ💦

「大丈夫ですか?じ、じいちゃん

じいちゃん、じいさんージジイ

返事してークソジジイーィ」


「は?クソジジイ」


クソジジイとフローレンスが言う

のにミガンダはムカついて


「ぶ、無礼者💢」

と言った。


「あ、ああすみません

昔知り合いから年寄りはムカつくと元気になるって聞いたから」

「と、年寄り」

ミガンダはポケーっとする。



「え、あ、アハハハハ思ってはないですよ

元気づける為ですから

ホント、ホント‼️


でも良かったε-ホッ

頭打つたかと思いましたー

バカになったら困りますよねー

いやぁ頑丈な頭で

良かった良かった」



この話はメリーから聞いた

ほんとか嘘かは?分からない

年寄りはムカついたら元気になる説


「お嬢様、ベッドに

引っ張られたら、年寄りでも

ご用心あそばせ!」


多分メリーやアンナは他人には

こんな事は、言わないないだろう。

メリーの言ってた事はホントだった。

エロジジイ説


この人は

・!なんで寝室へ?やっぱり

エロ?

まぁでも心配の数値は低いけど

爺ちゃんだから逃げれる。


「大丈夫ですか?」

と言って見る。



ミガンダは、ムクッと起き上がろうとした途端

ズキッ

グキッ


イタッ✷✸アータタタタタタタ

ヨロけてしまった。


「大丈夫ですか?」


また又フローレンスは声をかけるが

ミガンダは動かない、動けナイ!!


「ほらほらー、掴まってください」

フローレンスがミガンダの体を

起こそうとした時またしてもグキッ



「ヴギャー」

ミガンダの悲鳴を聞きつけて側近が

走って来る足音が響いた

ドタドタドタドタド


バン

と荒い音がしてドアが開くと

4、5人のスーツの男性が入ってきた。


「やばぃ💦ち、違うの

これは・・そのぅ違うの違うの」


フローレンスが言い訳をしょうと

したら誰も気にした様子は無い


「旦那様、旦那様」



「う、動かすなイテイテイテ」


「エット・・奥様にはどうする?」

ミガンダを抱え た男達はじいちゃんの回りで相談



「兎に角、医者だ、医者を呼べ」

と叫びながら一行はサササと

ミガンダを担架に乗せ居なくなたった。


ポツン



フローレンスは1人になった。

そう言えば私と子をなすとか言って

たっけ?

なんの勘違い?あの歳特有の

認知症?

エロ独特な色ボケか?


「まあ、なんか分からんけど

お暇するか!」



テーブルには大盛りのチョコパフェ

チョコcakeがドドン


「残したらダメだよね

いただきマース」


パクパク🧁🧁🍨パクパクウマー

「フウ食った食った、さあーてとっ」



フローレンスは広い屋敷内を

道に迷いながら

洗濯場や厨房を抜け何とか

外に出た❗


道に迷った時は、木に上り

方向を確かめろ

兄様の教えが耳に響いた。






「旦那様、大丈夫ですか?」

ミガンダの秘書もかけつける。


「ううぅ」

その時、黄色いキンキンした

デカイ声がした。


「アナター

大丈夫なの!若い女連れ込んで

ぎっくり腰になったって聞いたワーなにやってんの!!」


70歳になる本妻エルダは血走った

目を見開きミガンダはタジタジ


「女は何処、何処に隠した💢💢」

エルダはそこいらの部屋を

バタンバタン、探し回る



コショコショとミガンダは側近に囁く

「フローレンスを隠せ

地下のシェルターにでも入れて

おけ、ワシの腰が治るまで

出すな!」

ミガンダは小声で命令する。


「はい、分かりました。」


「ちょっと!」


"ハッ"

エルダの声に側近はブルブル

直立不動、目だけがキョロキョロ

「アナタ何を話しているの!

女隠しても無駄よ

シェルターから物置迄もう

散策中よ!!」



「な、ナン・・・ダト?」



「捕まえたら私の屋敷で締め上げ

つるし上げてくれるワ❗💢」

\\💢💢////

チクショウキ─︎─︎ッ!!


エルダは、もうまん丸に太った

腹を揺らし甘いの食べ過ぎで

歯は全入れ歯


胸はセクシーっちゃセクシー

だが特注のブラを外せば

タラーンとした長ナスレベルの

タレパイ形はW

顔は言わずとしれたまん丸な鼻が

特徴の🐷あの動物ソックリ!


「うう」

美女好きなミガンダには勘弁してくれなレベル


なら何故結婚したのかと聞きたくなるが、政略結婚と言っていいのか?もらい手の無かったエルダにこれまた嫁の来ての無かったミガンダ


ミガンダは何とか我慢して目を瞑り顔を見ずに済むようにハンカチかけて務めを果たし、一男を授かると、俺の男の仕事は終わったとエルダを蔑ろにし始めた、そのままエルダの

ストレスは食べ物へ向いた。


先代がなくなり跡を継いだミガンダは金回りが良くなり金に物を言わせ次々に妾や愛人を囲って行った。

前妻は病院行きで離婚

エルダは大事な跡取りを産む道具

だった。



金に物を言わせるには領家の

お嬢様は無理、金出しても

ミガンダには目もくれない。


しかしエルダは名のある領家の

お嬢様だった。

家柄は申し分無し!

ミガンダ、ダルケの名を残すには

本妻は領家の娘に限る。


エルダも一番の被害者と言えば

そうなのだろう。




「アンタ」

ドスンドスンとミガンダの回りを

歩くエルダにミガンダは言った!


「お、お前💦お前が一番

可愛いのに💦女連れ込んだり

していない!大丈夫だから

俺はもう85、そんな元気あるか?」



エルダは考え直しそれもそうか

と思い出した。


「ゴメンなさい

それもそうよね。

今日から私が泊まり込んで

お世話しますね。」



げげげー

😫.。oOお世話と言うより監視!

飯は厨房で作るし洗濯や身の回りは

今までのようにメイドがやる

お前何をするんだー!!



フン!

エルダはミガンダのベッドに腰を

下ろした。

長い爪はネイル💅を施してあるが

まん丸い手には似合わない!

どう見ても真ん丸な指にほっそーい

爪先はヒョウの牙のように見える。


体はカバなのに・・

お前の女の価値とはなんぞや?

とかミガンダは思ってしまう。



エルダに頭を撫でられてイタッ

爪先が突き刺さりそのままスライス

血が🩸ハゲかけた砂漠地帯に

吹き上がる。


エルダはお構い無しアッチコッチ

爪を立てて撫で撫で、ピュッピュッ

イテイテイテ

悪気は無いのだ!


「ねえ~あ・な・た」

エルダが方向をかえるたび

ミガンダの体は

ブョンボョョョーンーポンポン

と浮き上がる。


ミガンダの腰が又浮き上がり当然

落ちる

ギャアァァァァ━━━━

フローレンスとの一夜を夢見て

バッチリスプリングの聞いた

ベッドを特注それが

仇になった。

デッカイ、エルダでも余裕なベッド


ゴロンとエルダ

ブョンボョョョーン浮くミガンダ

(((;꒪ꈊ꒪;)))ギャァァァァァァァァァァァァァァ落ちる

ボョョョーン━━━浮く

ポンポンポョ━━━━ ン、ボテン

落ちる


ミガンダのギャャャャーアアの

繰り返し繰り返しの

痛そうな叫びが聞こえる👂


エルダに悪気は無い

夫の看病をしているだけなのだ

ショックで気絶したのか

ミガンダは動かなくなった。


エルダがミガンダの顔を見ようと

又、向きを帰るとボンボンボン

ボ━━━━━━━━━ンピューン

ボテン

床にゴロン

ミガンダは遂に白目むいた。


「あ、アウトか?

旦那様、旦那様」

何人かの使用人が駆け寄って

ベッドに戻そうとしたが


「ゆ、床、床の上がいい」

口の端から溢れる、か細い声で言った。


「し、しかし踏み潰されるのでは?」

と使用人らは心配するが


「え、エルダ、お前も疲れたろう

部屋で休みなさい!

そ、その可、可愛らしい像の

ようなデカイ足で随分歩いたのだろう?

お前も体を壊したら大変だ!」

ミガンダは妻を思いやる言葉をかけ

急死に一生をえた。


「踏み潰されなくて

良かったー!ε-ホッ」



一方、木に上りウィリアム家を探すフローレンスはサッパリ¯ワカラナイ

ココが誰の屋敷でどこの国なのやら

レンガ造りの綺麗な屋根が連なる

街は賑やかだった。


💡そうだ❗

兄様の車が、トラックの中にあるはずフローレンスはトラックを探す。

その中に財布や携帯がある

携帯さえ手に入れれば何もかも

解決


ん?あれか!

アッチか?

フローレンスは慣れた様子で

スルスルスルーと木を下りた


トラックのターミナルへと足を

運ぶ。


あの日見たトラックがある、しかし

似たようなトラックがズラー!

このトラックの中に兄様の車が

あるはず、フローレンスは目を

こらして見るが分からない。

同じトラックに同じデザイン

違うとこって何だろう。


「どれだァーキョロキョロ」


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