第14話🐞 それぞれの想いは重い
あの人がリア殿下と知った今
顔を合わせる訳には行かない
顔合わせるレベルの人じゃないけど
兄様にバレたら心配かける上に
城の人達に私達の
家庭の事情迄筒抜けになる、兄様に迷惑かけられない。
金が足りない貧乏子爵家なんて
噂が立ちかねない。
私の独断で家を出たのだから
でも・・・
しかも追いかけられてるし
多分ロレンツオ殿下にナデナデ
した事を無礼な奴と思って
捕まえて無礼打ちかぁヒャャャアアア
捕まる訳には行かない
兄様に迷惑かける
どんな事しても逃げ延びなければ
ヤバイヤバイ
フローレンスはそう思いながら
城にある寮へと帰って行った。
敵の懐が一番の隠れ場所
まさかのまさか城に居るとは
思わないヨネ
敵の陣地に隠れるテキな!
「リア様、殿下、殿下」
ん?窓の外を見ているとカールが
しきりに俺を呼んでいた。
「どうなされました?
また、彼女の事をお考えですか?」
「ああ、なぜ
ウィリアム・スミス邸に
あの子がいたのか?不思議でな、
しかもだ、マダム・スミスの
使用人では、無かった。」
「はぁ、雇われ名簿にも
怪しい人物はおりません
皆保証人付きでした。」
我が国から出したメイドは
身元調査もシッカリして
いると報告を受けております。
それにスミス邸への
あれ以上の調査は出来かねます。
「・・・そうだな!」
「もう諦められて
昨日お知り合いになられた
ご令嬢と御付き合いを
されては?
殿下もそろそろ身をかためられ
たら民の者達も喜びます。」
リアはカールの言葉に
「・・・しかし」
口ごもるリアに
カールは自分の思ったまま
告げた。
「何処の娘とも分からない
殿下の お話では民家の出の
様な気もします。
躾もなってないような?
すばしっこさには
長けている様な感じで
はてさて、王室には向いて
いないのでは?
そんなジャジャ馬のような
自由奔放な御方に思えます。」
「う〜ん、しかし」
「王室に入るには
国母になると言う事です。
大事なお役目ですぞ
もっと躾の行き届いた
ご令嬢が良きかなと思うの
ですが。」
「しかしカール私も王の子とは言え
一度きりの人生だ
私が王太子でも結婚は私の
自由だ!
それさえ許されないのか?
私が心奪われた初めての
女性なのだぞ
諦めろと言われても
無理なのだ!」
もちろんカールにも
リアの気持ちは理解出来る。
しかしカールとは違い国を
束ねる後の王となる男なのだ
そんじょそこらの
女では困る、ここの線引きは
譲れない。
カールは何とか躾の行き届いた
ご令嬢との仲を取り持ちたかった。
「どうだったバイト❓」
次の日アリサはフローレンスの
元へやって来た。
「うん凄ーくお金には
なったよ。
時給も高かったし
半分は家に置いてきた。」
フローレンスは御機嫌さまさま
「そんなにもらえたの?
凄い‼️
そうか土日居なかっのは
実家に帰ってだからなんだー」
「うん。」
「カール様も殿下に同行して
行かれたんでしょ!」
それを聞いたフローレンスは
背筋が寒くなった。
「😱💦ヒェーそうなの?」
兄様と会ってないよー
あ!!そうか!
兄様、警備をしていたからか
ウィリアム・スミス邸の中には
入って来なかったのか?
アブナカッタ〜
「やだーぁフローレンス知らな
かったの良かったー
カール様と会わなかったんだー」
「え?ウンでも、なんでよ」
ホッと胸を撫で下ろすアリサを見て
フローレンスは不思議な顔をする。
「だってフローレンスって
可愛いし、カール様が好きに
なっちゃったら
私困るしぃ」
モジモジしながらも兄カールを
大好きと言ってくれるアリサを
見たら
「(≧ε≦● )プッ無い無い
それだけは、言いきれるワ
安心してヨ!!」
と笑わずにはいられない。
アリサは、不服ながらも
フローレンス見て、ホッペをプーっと膨らませながら呟いた。
「抜けがけはナシよ。
フローレンス」
アリサは念を押すように呟いた。
「安心してよ!
誓って大丈夫よアリサアハハハハ」ポンポン
フローレンスはアリサの肩を
叩きながら二人で事務室へと
続く廊下を
「お昼なにたべる?」
なんて相談しながら歩いた。
一方子爵家では
「お嬢様がこれを?」
メリーから受けとった膝の特効薬
を手にしてアンナは頬をほころばせた。
薬を手にしたからでは無い
フローレンスの気持ちが嬉しかったのだった。
サロンパスや湿布、軟骨に良い薬
沢山あった、子爵家の腰痛や膝痛で
悩む老人には有難かった、そして
なんとぉーフエイタ〇があるじゃないか!
ヨッコラショと下着を上げ
ボロンとのびたチチをたらす。
メリーや爺さん達はフエイタ〇を
貼り合いっこ80、90、100には
のびたチチには興味ナシ
たまにブラブラと揺すって見る
虫に刺されたぐらいにしか感じない
パッチ〜ん
と蚊を🦟叩く要領でヤラレてしまう。
「ここか?」
「も、もうちょい右、あ!行き過ぎ」
「ココか?」
「オウ。ソコソコ」
フエイタ〇は大人気
年寄りは大喜び
「お嬢様は・・・ワシらの
宝だった。今もじゃ」
「しかし足を直す前に歯を入れたい、歯を治したい。
リンゴをガブリとたべたい
バリバリバリと煎餅を噛みつきたい。」
年寄り達は相槌を打つ。
「レタスが痛いもんなぁ」
歯の無い年寄りは頷く
「ワシらの稼ぎじゃあ無理だのう
野菜はポタージュで取るさ。」
ノロコラと年寄り達は動き出す
ノラコラだが一日中動いていれば
仕事は進む。
ゆっくりだから休んでるか
動いてるか分からないから
あんまし休憩は取らない
休憩しながら動いているのだから
「殿下、昨日お知り合いに
なられた侯爵家の御令嬢から
お茶のお誘いが来ておりますが」
「よい、断れ」
「御意」
「お待ちください。」
口を割って入ってきたのは騎士団長
カール アンダーソン
「カール、フウー」
リアは小さくため息を吐くとカールを呆れた顔をして見た‼️
「オークラL国の侯爵ルイス ハミルトン様の御息女ソリン様でございます。
他、他国から沢山の申し出が
ございます。」
「殿下、もう、彼女を探すのは
お諦めになられては
いかがでしょう。」
「いや、全員断れ
花嫁はもう決まっておる!」
「お言葉ではございますが
王の許可も必要でございます。
それなりの家の出であり
この王家にそう様なお方でないと
皆、納得いかぬでしょう。
はたまた、派閥が割れる可能性も
充分考えられます。
皆を納得させる為にも
お見合いと言うことで
考えられてはいかがでしょう。
勿論殿下の花嫁候補の1人として
皆様にお会いになり
最終段階で決められると言う事で
納得されますよう
お願い申し上げます。」
カールは立膝をつき頭を垂れた。
するとカールの後ろに控えし者も一斉にカールと同じ態度を取った。
「・・・わ、分かった❗」
と一言呟くとリアは足早にその場を
去ろうとしたが立ち止まり。
リアは呟く!
「無言の圧力か、好きにしろ
俺は従わぬ!」
リアはそう考えていた。
一方ロレンツオも・・・
「殿下、マサラ様がおいでです」
「ハァ━(-д-;)━ツカレル
又姉君か」
ロレンツォもブラコン過ぎる姉に
頭を痛めていた。
そうこうしているうちに
マサラはやって来た。
揺れるワンカールボブの髪は
大人美人
体型も子供が居ないせいか全然
昔と変わらない。
紺のフレアワンピースを着こなし
ロレンツォを見るとパアアァッと
赤い唇が叫んだ。
「ロレンツオ、会いたかったわ
お元気にしていたの?電話も
メールも返って来ないから
心配したじゃないのー💦」
ロレンツは顔を引き攣らせ
「いえ、いえ、姉君
忙しかったのです、
申し訳ありません。」
抱きついて来た姉をベリベリと
引き離しながら言い訳をした。
「ロレンツォ、ウィリアム、スミス邸のお見合いパーティに行ったの
でしょう。
お気に入りの令嬢はみつかって?」
「はい、姉上
一生を共にしたいと思われる
女性をみつけました。」
「( ꒪Д꒪)」
マサラはハッキリと言うロレンツォに一瞬魂が飛んで行ったが
「まぁ(^◇^;)💦そうなの?
何処のご令嬢?」
「教えません、姉上、話が
決まり次第御報告申し上げます。」
ロレンツオはお前に関係ないダロ
みたいな雰囲気を出しハッキリ言った。
マサラは不満だらけだったが
ロレンツオに
「そ、でもわたくしが気に入らない女性だったら、お話は
お断りしなさい!
いい?分かったわね‼️」
そう言うと不満タラタラながら
マサラはないがしろにされ
プンプンと帰って行った。
「ヤレヤレ
姉上が気に入らないでも
私の妻にする女性だ
口出しはさせるものか💢」
姉のマサラの口出しは
あれしちゃだめ、これしちゃダメ
小さい頃からウンザリしていた。
こうしてリアとロレンツォの
ジャジャ馬な嫁探しは始まった。
何処の誰とも分からない娘
2人は可愛らしい娘の事を思うと
ハートは赤く ドキドキが止まらない。
「みたか?」
「見た見たスキップしながら
お部屋へ行かれたぞ」
「ああ、ロレンツオ様も
あんな事するのだな!」
ポカンとする一同だった。
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