第6話 大蛇

オオワシを食らい有用なスキルを入手した。あと固有スキルも。


(気配察知level1)

近くに居る相手の気配を察知して居場所が分かるスキル。levelが上がると範囲と精度が向上する。隠密や気配遮断等のスキルで対策できる。


相手の気配を察知して居場所が分かる超有能なスキル。でもlevelが低いせいか、せいぜい今は感じ取れて5メートルくらいだ。これからもっと使ってlevelを上げていかないとな。


そしてこれが入手した変わった固有スキルその名も底なしの胃袋だ。


(底なしの胃袋level1)

大食らいの者が入手する。スキルlevelが上がる事に食べる量が増えていく。胃袋にエネルギーを、貯めることができ長い間食べ物を、食べずに過ごす事もできる。level1だと自分の2倍のエネルギー胃袋に蓄えておく事ができる。


エネルギーを蓄えておく事ができるスキルだ。そう言えば今日は馬に蛇にオオワシも食べた。結構な量食べたしから入手できたんだろう。まだ腹も一杯じゃないし狩りに行くか?いや、でも背中の傷が少し痛むし今日は寝て治そう。


俺は巣穴の隅に縮こまり眠りについた。




よく寝たな・・・顔洗って目を覚ますとしよう。俺は小川で顔を洗う。ついでに背中の傷も確認するともう治っていた。やっぱり魔物の傷の治りや体力の回復が、早いようだ。


俺は外に出るとまだ朝方だった。迷宮の中なのに本当に不思議だな。外と変わらないぞ。太陽はないしどうやって昼夜を再現してるんだろう。壁も見えないしどんだけ広いんだ?


(解、迷宮全体に時空魔法が掛かっておりそれによって昼夜が再現されています)


時空魔法・・・名前からして凄そうだ。それに壁も見えない程の距離を、全て時空魔法を使って再現しているんだから迷宮を作った奴は化け物だな。


餌を探して歩いてると気配察知に何かが引っ掛かった。地面の中だな・・・大きさも小さい。それに、ここは地面も柔らかいし腕を突っ込んでみよう。


俺は気配察知で感知した場所に思いっきり地面に腕を叩きつけてる。地面は柔らかくそのまま腕は飲み込まれ、指先に柔らかい何かが当たった。俺はそれを力強く握り取り出した。


「ギェア!?」


「キィ!?」


取り出したのはデカい芋虫だった。俺は思わずそのまま地面に叩きつけてしまった。


(経験値10入手しました)


芋虫の体液と内蔵がピシャッと俺にかかった。・・・また水浴びしないと。


芋虫は爆ぜて食べれなさそうだし別の獲物を探しに行くか。帰ったら水浴びしよう。また何か埋まってないかな?出来たら食べやすそうなので。


気配察知をガンガンにしてると地面から何か迫って来るのが、分かった。かなり速い!それにデカい!


俺は後ろに飛び跳ねる。ほんの数秒後、俺が立っていた場所が凹み鋭い牙がガチン!と地面ごと噛んだ。もし気配察知がなかったら俺は、あの牙に食い千切られただろう。


地面が盛り上がり現れたのはさっきの芋虫を厳つくしてデカくした様な化け物だった。いやワームって言うのか?たぶんこいつ見た目より強いぞ。舐めてかかったら死ぬ!


「ギチギチャァ!!!」


種族ハイワーム

名前無し

level10/35

HP305

MP43

攻撃力190

防御力41

魔攻19

魔防43

素早さ21

ランクE−

スキル

穴掘りlevel2 噛み砕くlevel3 ストーンブラストlevel1突進level1 気配察知level2 危険察知level1

固有スキル

自然の勘level2 底なしの胃袋level3 縄張り意識level5

耐性

氷耐性level1 麻痺耐性level2 魔法耐性level1

称号

大食らい


こいつ滅茶苦茶ステータス高い!攻撃力なんて俺の3倍以上だぞ!こんなのに勝てるか馬鹿野郎!


だがハイワームはこっちに向かって来ない。もしかして縄張りに入った奴しか襲わないのか?足もかなり遅いしな。待ち伏せの狩りを得意とする魔物なんだろう。


「ギチギチャ!」


ハイワームは、俺を食えないと思ったのか土の中にまた潜った。絶対デカくなったら食ってやるからな。てかアイツも底なしの胃袋持ちか。アイツも大食らいなんだな。





俺は大きく迂回しながら森の方を目指した。森へ着いたげ少し疲れたし休憩するとしよう。俺は近くに落ちてたリンゴに似てる果物を拾い口に入れる。甘い味が口に広がる。うん美味しい。もっと食べたいな。辺りを探してみるとしよう。貴重な甘味だしな。


リンゴに似ている果実を探していると気配察知に何かが、引っかかった。俺と同じ大きさ・・・いや俺より大きいぞ!


「シャァァァ!」


木の影から現れたのはアナコンダかと思う程の大蛇だった。胴体は、丸太のように太く、牙は尖った岩みたいに鋭い。あの牙で噛まれたら一撃でお陀仏だろう。逃げれるか?


種族ジャイアント・アナコンダ

名前無し

level30/40

HP491

MP240

攻撃力190

防御力94

魔攻76

魔防88

素早さ49

ランクF+

スキル

毒牙level3 締めつけるlevel3 テールスイングlevel1スタンプlevel2 咆哮level1 気配察知level3 体当たりlevel2

固有スキル

蛇睨みlevel2 蛇の目level3

耐性

毒耐性level2 魔法耐性level2 火耐性level2

称号

執念深い ストーカー グッドハンター


俺よりランクが1つ上なだけでステータスが3倍以上あるぞ!不味いな・・・素早さも負けてるし逃げれないな・・・もし逃げれたとしても称号にストーカーや執念深いってあるし死ぬまで追ってくるだろう。


「シィァァァ!」


覚悟を決めろ戦って勝つしかない!お前も食ってやるよ!ステータス差がなんだ!絶対勝ってやる!

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