第2話 コッコハ、ドゥォコ?

う~ん朝かぁ、目覚めの朝だ。

3歳の朝を迎えると

私、蝉丸の意識が目覚める仕組みなのだがぁ・・・?


隣りにむさくるしいガキが二人いるぞ、何だこいつらは?

こいつらは小姓こしょうか?

おぉ、3歳にして小姓を二人もしたがえているとは

今回は良家に生まれたのか。

くぅ~転生22回目にして超ラッキー!ヤッホーイ‼


「お目覚めですか、フォーラ様」

これが母親か?

髪を茶色とピンク色に染めて随分と派手だなぁ


「私の天使ちゃん達は、お目覚めねっ」

おっ、こっちが母親か

美しい気品溢れる顔立ちに薄い藤色の髪

そしてルビーのような紅い瞳・・・えっ紅い瞳⁈


「支度はできたかな?私のプリンセス」

「まぁ、あなたったらフォーラには甘いんですから」

「そんなことは無いさ

 三人共可愛い可愛い三つ子達だよ」

察するに、こいつが父親らしい


私を抱き上げ髭面で頬ずりしてくるんですけど

ウザイんですけど、止めてもらえませんかねぇ!


なんだかなぁ、

蝉丸の意識が目覚めたばかりで

頭がまだボーッとしてるのかなぁ?

いま三つ子と聞こえたようなぁ・・・


父親の髪は金色と銀色が混ざった色で瞳は瑠璃色

二人の小姓も父親と全じ・・・

そして奴らの顔は瓜二つ⁉

こいつら双子か?

いや、私も含めて三つ子なの⁉


鏡、鏡はどこだ

離せオヤジ!

鏡、有った鏡・・・ウォォーー!!

なんじゃこりゃー⁉

髪は藤色、瞳は紅それに着ている服はドレス⁉


いやいや、私は寝ぼけているんだ


両目をつぶってゆっくりと深呼吸して右目を開ける

・・・変化なし

次はゆっくりと深呼吸して左目を開けて

・・・やはり変化なし

よし今一度、両目をつぶって深呼吸

そしてゆっくりと両目を開く・・・ダメじゃん

どっから見てもどうみても藤色の髪に紅い瞳だよー!


こっこれは親の趣味で女装させられているに違いない

付くべき物が付いていれば、それでいいのだ

股間に手を当てて・・・

無い!無いぞ!

いくら股間を触っても〇玉が付いて無ーーい!

私は女?女なのですか⁈ねえ誰か教えてくださーい!


いや、それよりもっと怖い事があるんだけど・・・


いったいここは、ど・こ・で・す・かーーー⁈


父様とうさまこの国の名前は何?」

早く答えろやぁオヤジ

「タスジャークだよ」

ガキ、お前には聞いとらん

「ラテルよく知っているね。父様、感心したよ」


タスジャークですと

そんな国は地球にないでしょ無いよねぇ?

そもそも地球に

藤色の髪に紅い瞳の民族なんて居ませんよねぇ?


まさかぁ?まさかまさかまさかー⁈


「この星の名前は?」

早く答えろ!オヤジ!

「イクス星」

今度はもう一人のガキが答えたよ

いいからお前らは黙ってろ!

「正解だ。ルクトも賢い、父様は嬉しいぞ」


な~んだそっかぁ、やっぱり地球じゃ無いのかぁ~

ここはイクス星のタスジャーク国なのかぁ~

なるほどねぇ納得致しましたわぁ~

いや~謎が解けて良かったですわぁ~


良くなーい!ちっとも良く無ーい!

全然、全く微塵も良く無ーい!

転生先が日本どころか地球ですらない!


もうすぐ千年だぞ、朱鷺門領詮の封印はどうするんだよ

何の為に己にのろいを掛け

呪術と記憶を魂に刻み転生を繰り返して来たんだ・・・


兎良蝉丸つらせみまる15歳、一生の不覚!

ちゃうちゃう、二十二生の不覚ですやん

ってボケてどうすんだよ・・・

ガァーーー、転・生・大・失・敗!!

誰かー誰かー助けてくださーい!土階様~~!





















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