今日見た夢 6
小さな商店の前に立っている。
店の中に入ってみると私の大好きな雑貨が並んでいた。わたしのために並べられているみたい。
お客さんは数名いたけど顔は、はっきりとわからなかった。
その店から奥につながる廊下の先の部屋が気になって覗いてみると大きなエビフライが見えた。
「すっごい大きい!あータイ君、絶対食べたい言うな」
タイ君とは旦那のことである。
「早く来ないかな。売り切れてしまうよ」
女性がそのエビフライを食べた。
髪を後ろに束ねている。
「なんだか寂しそうな背中」
その向こうのテーブルにはお父さんとお母さんと小学生くらいの子供が二人、静かに、ただ黙って大盛りの定食を食べている。
その場所には一切、会話は聞こえてこない。
「タイ君まだか?」
痺れを切らして雑貨屋さんから外に出ると丁度旦那がやってきた。
「遅い!タイ君、奥の食堂、全部大盛りやよ。食べよう」
「うん」
そう言って奥に入ると店じまいだと言われた。
「来るの遅いからよ」
そう言ってお店を出たら、どこかのレストランにいてなにかを食べた。
「ごちそうさま、そろそろ行くか」
と旦那が言った。
「うん、行こう」
レストランを出ると下からエレベーターが上がってきた。
「でかっ!」
十八畳はあるだろうか大きな箱のエレベーター。赤いふわふわの絨毯。
お母さんと娘二人が乗っていた。
若いお母さんに同じ年頃の娘二人、なぜか、親子とわかる。
旦那と乗り込む、向きを変えると足元に少女がエレベーターの下から覗いている。
「挟まるよ」
と私は声をかけた。
「さあ!行こう」
少女が言う。エレベーターが上へ上へと上がっていくのに少女はそのまま顔だけ一緒に上がっていく、
「そんな遊びはやめなさい!」
と、どこからともなくおばあちゃんの声が少女を叱りつけた。けど
「大丈夫!大丈夫」
と少女は笑ってる。
そして、その箱型エレベーターがどこかについてみんな一緒に降りると外は何もない風景、白い道が続いている。
「車持ってきた?」
「持って来れなかった」
「じゃあどうやって行くの?タクシー?」
「タクシーは走っとらんな。バスかな」
「バス?今頃走ってるの?」
私は手に持っている長方形の箱を見やった。
「これ手土産ね。ねえ、梅、迎えに来ないのかな」
と言ったら目が覚めた。
目覚めてふと思った。
死んでからも旦那と一緒なんてやだな。
なんで一緒なん?
なんで私待ってんの?
多分そこはあの世だと思う。
見かけた人たちは、私と一緒の頃に死んだ人
夢の中でそんな気がした。
出会ったあの人たちとは因果関係があるのだろうか。
わたしも旦那も出会った頃のような風貌
若返っていた。
もしかしたら、あの世には帰りたい姿になって逝くのかな。
小梅が旅立って明日で十四日、まだ悲しみの闇から抜け出せない感じ、だからこんな夢を見たのだろうか、
他の作品は、1日、1行しか書けない。
だからなかなか進まない。
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