夜の山道(半実話)
とある山の道通りに有名な食堂があり、そこで食事をした際の帰り道であったことです。
時間はすでに遅く、先行く車も対向車線を走る車もありません。
道路脇には木々がうっそうとしげり、まばらに立つ電灯とヘッドライトの明かりがなければ少し先も見えない暗い道です。
また、急斜面とまでは言いませんが、のぼりはきつく、徒歩ではまずもって進めないような道の先に、ライトに照らされ、人の背中が見えました。
その人は中年の男性で灰色のトレーナーを着ていました。ライトの光にびくりと体を震わせたので、いわゆる幽霊やお化けなんかではなかったと思います。
振り向いたその男性は運転する私に、にっこりと笑顔を向けてきました。
ただ、それだけのお話です。
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