異端系アルケミストのMMO漫遊記
乙女サリイ
第1話 キャラクターメイキング
カチ カチ カチ
時計の針の音が静かな部屋で反響する。
それと同時に胸の高鳴りを感じる。
スゥー
息を整えて落ち着けようにもどんどんとその高鳴りは高まっていき。
カチ
時計の針が12時を指したのと同時に、俺の胸の高鳴りは最高潮に達した。
「来たっ!!」
思わず口がニヤける。
しかしそれもしょうがないと言う物だろう。
俺は力強く、こう叫んだ。
「ダイブ・イン!」
その声に反応したヘッドギアは活動を開始し。
そして、俺の意識は落ちていった。
次に目が覚めた時、目の前には遥か先まで見える宇宙空間だった。
「うわぁぁぁ!??」
それに驚いた俺は腰を抜かし、へたりと力が抜けた。
「って、あれ?」
それと同時にきちんと地面がある事に気づく。
それに気づくと俺は恥ずかしさから顔を赤面させながら立ち上がる。
頭をぽりぽりと掻きながら辺りを見渡す。
そこら中に爛々と輝く星々が見える、そしてその中には現実で見た事がある様な物から絶対にそんな物ないと思う程人工的な星座もあった。
それが少し珍しく辺りを見渡していると少し遠くの方に白い板の様な物が見えたので行ってみる事にした。
そこに有ったのは。
「キャラクターメイク?」
成る程?
ちなみに書いて有ったのはこんな感じだ。
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name:未設定
species:未設定
job:未設定
title:無し
Equipment: 頭:【】 胴体:【】 脚:【】 靴:【】
アクセサリー【】×5 武器【】
skill:未設定 空きスロット残り5
スキルポイント:10
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キャラクター作成か、どうしよっかな?
とりあえず名前を入れる
「そうだなぁー、適当にアルで」
ポチポチとそう入力する。
次に種族を決めるようと思ったが。
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・ヒューマン ・獣人 ・エルフ ・ダークエルフ
・ドワーフ ・小人 ・妖精 ・魔人
・ランダム
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「こんなもんランダムしかねぇだろ!!」
やっぱり男だからね。
これを選択したらもう変えられないとか出てきたけどどうでもいい!
馬鹿みたいというか正に馬鹿な理論でそれを実行した俺に巡ってきた種族は。
「ザガンかぁ」
何それ。
おっ?なんか詳細出てきた、なになに?
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悪魔族ザガン 階級 王・総裁
・ソロモン72柱の一柱。
・ソロモン72柱、序列61位。
・錬金術に長けており、伝承ではワインを水に血を油に、そしてその反対も出来たと言う。
・種族ボーナス
・錬金術関連にskill level +3する。
・通貨を偽造する事が出来る。
・巨鳥の羽を持っており飛べる。
・同種族からは+100%、悪陣営からは+50%の印象ボーナスが付く
・全異常耐性(強)が付く
・skillを独自の方向に進化させられる。
・種族デメリット
・天使は−100%人間等の善陣営からの印象が−50%
・ソロモン王によって召喚された場合は応じなければならない、拒否した場合の処罰は重い。
・光・聖属性魔法に極端に弱くなる。光・聖属性弱体化(極)
・錬金術以外に関してはskillのレベルアップや取得難易度が高くなる。
・悪魔の階級に強く縛られる。
・通貨を偽造以外で手に入れる事が出来なくなる。
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「やっば」
思わずそう口に出た。
なんだこのピーキーすぎる性能。
これって要は錬金術縛り、って事!?
「えぇ〜?」
嘘でしょ?
今回俺はバリバリの戦闘型にしようって思ってたのに。
これじゃあ生産型になるしか。
「いや、まだ望みはある」
job選択で別のに切り替えれば。
気を持ち直して俺は次にjob選択画面に切り替えた。
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job
・戦士 ・魔法使い ・聖教者 ・修道女 ・職人→→錬金術師
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「少なすぎるだろ!?」
なんだよこれ!?
絶対に錬金術師選ぶしかないじゃん!?
しょうがないから選ぶか。
ポチ
「くそぅ」
その後ヤケになって設定した結果。
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name:アル
species:ザガン
job:錬金術師
title:総裁
Equipment: 頭:【】 胴体:【フード付きローブ】 脚:【麻のズボン】 靴:【木の靴】アクセサリー:【絹の手袋】×5 武器【:ナイフ】
skill:【錬金術lv5】 【格闘lv2】 【薬学lv4】 【鑑定lv4】 【短縮lv4】
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と、なった。
「よっしゃいくぞぉ!ヒャッハー!」
もうどうにでもなっちまえ。
俺はそこでキャラクターメイクを終わりにしてチュートリアルに入った
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