詩集下

仲仁へび(旧:離久)

01 いつか覚えていたならば




「約束が人と人を結びつける」


「ならば、私とあなたも……」


 いつか覚えていたならば

 私はあなたの名前を呼ぼう


 離れてしまった遠い海

 どこかにいるはずのあなたを思って


 いつか いつかが来るはずと

 待ち続けている 孤独な空


 どれだけ経っても果たされない

 約束だとは思わない


 いつか覚えていたならば

 私はあなたの名前を呼ぼう


 離れ離れの時間すら

 愛おしくて 大切だから


 忘れたりしない 消したりしない

 孤独であっても 一人であっても


「きっと結び付けられる日が来ると信じている」


「それまで私は、この記憶を大切にし続けよう」


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