第68話 ショートストーリー 決勝直前①
※ちょっと忙しくて本編更新無理なのでショートストーリ2つ載せます。
※解説の電電は描写足りなかったですが小柄な女性という設定です。
決勝直前 実況席
「さあ始まりました決勝戦です。楽しみですね。電電さんの解説も好評いただいていますよ。そして電電さんのファンの方!お待たせしました。本日電電さんには特別に、故郷の伝統衣装であるチャイーナ服という、少々露出度の高い衣装を着て……ってあれ?電電さん?」
チャイナ服にお団子頭の電電のおでこにはジェイド命と書かれた鉢巻がついている。
そして両手にはジェイド様最強と書かれたうちわ……。
そんな異様な出立でうつむいている電電。
「も、もしかして電電さん、ジェイドのファンクラブ入りました!?」
「ふえーん。ジェイド様ー!」
何故か泣いてる電電。
「何でしょう。全く意味がわかりません。とりあえず解説してください!仕事して下さい!電電さん!」
「はい。ジェイド様は前回の戦いで皆さん分かっていると思いますが実力はSSSクラス。超お強いのは間違いありません。でも……相手があの腐食騎士なんですよーふえーん」
「ど、どう言う事でしょう?腐食騎士の実力は相当と言う事でしょうか?」
「今大会腐食騎士と戦った選手は命は助かったものの全て重傷。準決勝で戦った相手なんて体の半分を腐食させられ大聖女様の治療で何とか治ったものの、髪の毛がなくなっちゃったらしいです。腐食騎士、一撃でも貰えばアウトです」
「な、なんと恐ろしい!し、しかしジェイド選手の動きは会場の皆さんもご存知だと思います!超高速です!SSSランクの攻撃を全て避け切るっていうのも可能かもしれませんよ」
「……ぐす。確かにジェイド様ならそれは可能です。でも腐食騎士の鎧。あれをよく見てください」
「鎧?ですか?」
「あれは封印の鎧です。本来強い力を封じるために着る鎧なんです。あれを着ていてもSSS級の実力な腐食騎士が試合中あれを脱いだら……」
「つ、つまり腐食騎士はこれまでの試合本気を出していないと言う事ですか!?これはジェイド選手分が悪い!というかまさか!全身腐らせられて命までなんて事に……!?」
「あーん!ジェイド様ー!!」
大泣きする電電。
「えー!どうしよ、電電さんが泣き止まなくなってしまいました。ジェ、ジェイド選手電電さんのためにも健闘を願います!」
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