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目次
That Love
愛は素晴らしいものだ
性別なんて関係ない
同性愛は全然おかしなことじゃない
そのこと自体は確かにその通りだと思う
でも、君は名乗り出なかった
普通だよって結論が出たのに
君は名乗り出なかった
俺もそうなんだよ、と
名乗り出られなかった
普通だよ、おかしくないよ
普通じゃない、おかしいと思ってるからこそ
否定してるだけなんじゃないか
自分は同性愛者を差別したりなんかしない優しい人間だ、と
そう自分に言い聞かせるために
君は俺に打ち明けてくれた
カミングアウトをしてくれた
俺も君と同じゲイなんだと
君は意を決した
俺は幼きハイテンション
君にけしかける
君は哀しい顔
俺は気づかず残酷なアウティング
みんなに言った
愛は素晴らしいものと言っている人たち
でも、彼女は言う
お前がそうされたらどうなのかと
だってみんな普通だって言ってるのに、
おかしくないって言ってるのに、
それなのに何が駄目なの、いけないの
俺と同じ、それの何が問題なの
彼が“そう”だなんてあり得ない、
嘘を吐いたんだ、ちょっとした冗談だ
誰も俺の聞いたことを信じない
どうして、だっていつも言ってるじゃない
男とか女とかじゃなくて一人の人間
パンが好きかご飯が好きか程度の違い
って
君は何を思っただろう
仲間によるアウティングと、
同性愛を普通だと言っているみんな、
でも君がそうだなんてあり得ないと言うみんな
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