第115話 片道切符 カイトside
「いててててててててっ!!!!」
「あ、カイト君!何してるの!?」
あの日から数日後、カイトは自身の怪我を治す為自宅療養していた
体の傷は回復魔法で治っているが、自身の息子がミュウの攻撃によって治しきれていなかったのだ。
「ああ…君か、おはよう」
「おはよう…って!そうじゃなくて!カイト君何してるのよ!」
朝、取り巻きの1人がカイトを起こしに部屋に入ると全裸で逸物をいじっているカイトがいて取り巻きの1人は驚いている
「何って、生理現象だよ、朝起きるとこうなるんだ。」
そう言って自身の(エイトより半分以下の)逸物を見せつける、よく見るNTR漫画の主人公並みの小ささだが、上へと競り立っていた。
「そう言えばまだ治ってないんだっけ?」
「そうなんだよ、だから君達に処理を頼みたいんだけど、そうすると滅茶苦茶痛くて。」
まだ突起物はボロボロで、生理現象でさえ激痛が走るのだ、それなのに細菌だらけの口で処理すれば、処理する側もタダでは済まないのだ。
「だからこうして、1人で治るのを待ってるんだ。」
いじるのも激痛が走る為、自分の体の火照りが冷めるのを待っているそうだ
だからと言って全裸待機はおかしいと思うが
彼女達はそれに気づかない。
「そうなんだ、んじゃ治ったら来て、朝ごはん出来てるから。」
「ありがとう」
そう言うと取り巻きの1人は上機嫌で部屋から出る、そうして1人残されたカイトはその笑みから怒りへと変わり、こんな事になった元凶に文句を言う。
「あのモブ野郎!よくも僕とミュウとの絆を壊しやがって…絶対に許さない!!!」
絆と言うのは前世でカイトがミュウをレイプした時の行為の事だろう、海斗にとってはあれは相思相愛のプレイだと思っているからだ。
「けど、もうすぐそれも終わる、みんなが見ていたんだ、もうじき奴も終わる…くくく。」
不敵な笑みを浮かべながらカイトは服を着る
カイトが言っているのは、数日前にやった戦いの事だ。
アイ達が学園長にエイトの不正を告発にしに行き、エイトの不正発覚により勝敗はカイトの勝ちになるだろう。
そうすればミュウ達を助ける事が出来る
そう思うと嬉しくて心が躍る。
「早く治して、ミュウ達を綺麗にしないと。」
綺麗にと言うのは性的な意味だ
勇者になってからと言うものカイトの妄想が更に酷くなり、あの頃よりも悪化している
そんな事すら気付かないほど狂っているのだ。
——————————————————————~食堂~
痛みを抑えながら下に降りると既に何人かがカイトを待っていた
取り巻き達はカイトを見ると嬉しそうに駆け寄り、カイトの為に椅子をひいたり
出来立ての食事を置いたりした。
そして皆んなで食事を始めようとした瞬間
ふとカイトは気づく。
「あれ?メグミ達は?」
と、カイトは聞くが、どうやら彼女達も知らない様だ。
「…そういえば、あの日から来てないわね?」
「学園にもいないし…何かあったのかな?」
「もしかして、彼奴に捕まって口止めを…!?」
その言葉を聞くとカイトはギリッと歯軋りをして怒りを露わにする。
「モブめぇ、ミュウだけでなく、サユリ達も…許さん!」
そう言うとカイトは「バン」と立ち上がり
彼女達を見る。
「まだ完治してないけど、僕も学園に行くよ、アイ達を救いに行かなくちゃ!」
「そうね!助けに行かなくちゃ!」
「彼奴は卑怯者だけど、この数なら負けないわよ!」
「絶対に助けよう!」
そう言って彼女達は急いで朝食を食べ始める
カイトも皆んなの団結力を見て頷き
カイトも急いで食べ始めた。
食器などは簡単に済ませて
すぐに外に出る、普通ならここで馬車なり走って行くが、馬車だと全員乗れず、走ると疲れる為、彼らはあくまでも歩いて行く。
これが地獄への片道切符だとも知らずに
「待ってろ皆んな!すぐに助けに行く!」
そう言ってカイトは学園へと向かい始めた。
——————————————————————
ネタって探そうとすると見つからなくて
別の事をしていると浮かぶのは何故?
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