幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

第12話 襲撃の理由

「さて、何故お2人がエイトさんを狙ったのか、話してもらいますよ？」

シルフィがアイとメグミに問い詰めるが、2人は何も言わない。

「………」

「………」

「喋らないつもりですか？」

「…なぁミュウ？」

「なに？エイト」

「シルフィって、あんなに強いの？」

「そうよ？そうじゃなきゃ私の護衛にはならないでしょ？」

確かにその通りだ、いつもの雰囲気と違う

言うなれば戦うメイド

某艦隊ゲームのメイドみたいな存在に似ている為、完璧メイドと呼びたい。

「…？」

「どうしたの？エイト？」

「…いや、何でもない」

何かに違和感を覚えたエイトだが、いまはそれどころではない。

「シルフィ、こいつが襲ってきた理由なんて、一つしかないだろ？」

「…そうですね、どうせあのカイジの差金でしょう」

「カイトお兄ちゃんよ！」

「あんたなんかよりよっぽどカッコよくて！優しくて素敵な人よ！」

恋は盲目と言うが、これは盲目と言うより

信者と言った方がいいだろう。

普通に考えれば周りにたくさんの女の子達がいながら どうでもいい 関係ない など失望してもおかしくない程彼は酷い事を言ってきたのだ、それを踏まえて好きでいるってことは相当頭がいかれているとしか思えない。

「…あんな奴の何処がいいのだか」ボソ

そうミュウは愚痴をこぼす。

ごもっともな意見だ、だが今は関係ない

カイトの差金は分かっているが、何故事件性になりそうな事をしたのか？

それが気になるのだ。

「まぁ、どうせカイトがあいつさえいなければとか独り言を聞いて気に入ってもらいたいからやったんだろうけどな。」

「…だから何？」

「それはあんたの考えでしょ？」

「否定はしないということは、あながち間違っていないってことだな？」

「まぁあの鈍感唐変木朴念仁野郎が彼女達が自分に好意を向けていることさえも知らないだろうから、彼女達の勝手な行動と捉えてもいいでしょう。」

シルフィが言うまでもないが

そもそも彼女達は気づいていないらしいが、顔にわかりやすいほど出ているのだ

憎ったらしく睨んでいるが、図星をつかれるごとに、険しくなり、汗もかく

これが演技なら素晴らしいものだが、ずっと暮らしているエイトならそれが出来ないことくらいわかっている。

だからこそエイトは呆れながら彼女達を見つめる。

「本当、ここまで来ると呆れて来るよ。」

彼女達に未練はあるが、それ以上になんでこんな馬鹿に惚れていたのか？と疑問に思えてしまうほどだ。

そんな姿が気に入らなかったのか、アイ達はエイトに向かって叫び始める。

「あんたさえ…あんたさえいなければカイトお兄ちゃんは悲しまなくてすむのに！」

「あんた家族とか本当にあり得ない！血が繋がってないことがせめてもの救いよ！」

「………っ！？」ズキ

心を抉る言葉が次々と刺さり、呼吸が苦しくなる。

たった1ヶ月前まではあんなにも仲が良かったのに、こんな事になるなんて

とてつもなく悲しい、まるで曽祖母を亡くしたあの日の様に

そんな姿を見て嘲笑う2人だったが、シルフィの言葉で2人は驚愕する。

「でしたら、私達が彼を養っても問題ないですね？」

「…は？」

「…へ？」

この言葉には流石のエイトも開いた口が塞がらなかった

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もっと細かく書きたいが、流石に毎日3000文字はキツい