第33話:煙のフォイアー獣

第四話:煙のフォイアー獣

チャプタ―1

ここは、消防署である。

「乾。また、カレー?」

「何か文句でもあるのか?」

「もしかして、毎日?」

「ああ。このとおり、何ともないぞ。」

「あ、あのね。」

野間は、黙ったまま、去って行った。

チャプタ―2

ここは、火口である。

「フォーアとアヴルフ。」

「はい。ここに。」

「フォーア。お前は、休んでいろ。アヴルフ。行くが良い。」

「理解りました。」

「仰せのままに。」

アヴルフは、街へ向かった。

チャプタ―3

ここは、横浜市である。

俺は、カレーを食べていた。

「そんなに辛くはないな。」

俺は、支払いを済ませてから、外へ出た。

チャプタ―4

俺は、ヴェーアゴーに乗って、火の用心をし始めた。

そこへ、アヴルフがやって来た。

「乾。また会ったわね。私は、アヴルフ。」

「アヴルフ?」

「フフフッ。じゃあね。」

アヴルフは、消えるように去って行った。

チャプタ―5

ここは、我孫子市である。

そこには、フォイアー獣「フォイアースモッグ」が居て、街を破壊していた。

「クククッ。もっと煙ってしまえ。」

「ウワーッ。キャーッ。」

チャプタ―6

俺は、品川駅へ辿り着いた。

すると、そこへ、剤がやって来た。

「どうした、剤?」

「乾。我孫子に行ってくれ。」

「理解った。任せておけ。」

俺は、我孫子へ向かった。

チャプタ―7

ここは、我孫子市である。

フォイアースモークは、煙を吸収していた。

「うまい、うまい。ゲホゲホ。」

俺は、そこへ辿り着いた。

「そこまでだ。フォイアー獣。ヴェーアチェンジ。」

俺は、浄化消防士 乾に変身した。

「な、何者だ?」

「破壊を消火する消防士。浄化消防士 乾。消し去るぜ。」

チャプタ―8

「フォイアー兵ども、やってしまえ。」

フォイアースモークは、十体ものフォイアー兵を召喚した。

「キエーッ。」

「ヴェーアブラスター。シュート。」

俺は、フォイアー兵達を狙撃した。

「キエーッ。」

チャプタ―9

「喰らえ。炎幻衝。」

フォイアースモークは、炎を想像して術を放った。

「ウワーッ。何て、炎だ?」

「クククッ。煙にしてくれる。」

その時、俺は、ヴェーアゴーに放水銃が装備してあるのを思い出した。

「ちょっと、待った。」

「仕方ねえな。早く行って来い。」

俺は、ヴェーアゴーの元へ戻った。

チャプタ―10

「これを使えば、何とかなりそうだ。」

俺は、ヴェーアゴーに乗って、フォイアースモークの元へ向かって、走って行った。

「何だ、そのスクーターは?」

「ヴェーアゴーさ。」

「乾。放水なら任せろ。」

「喋れるのか?」

「さあ? それは、理解らないけどさ。」

ヴェーアゴーは、フォイアースモークに放水した。

 「ヌオワーッ。け、煙が出ない。」

「乾。このまま行くぞーっ。」

「ああ。いつでも良いぜ。」

ヴェーアゴーは、加速した。

「ヴェーアソード。斬幻衝。ヴェーアスライディング。」

俺は、ヴェーアゴーに乗ったままの状態で、フォイアースモークを一刀両断した。

「完全消火。」

「ギャーッ。」

フォイアースモークは、爆発して消え去った。

チャプタ―11

そこへ、アヴルフがやって来た。

「また、負けちゃったの。着火。」

アヴルフは、フォイアースモークを蘇生し巨大化させた。

チャプタ―12

「召幻衝。ヴェーアクロコディリア。」

俺は、召喚したヴェーアクロコディリアに飛び乗った。

「カイザーモード。」

俺は、ヴェーアクロコディリアを人型に変形させた。

「ヴェーアフリート。」

チャプタ―13

「クククッ。煙にしてくれる。炎幻衝。」

フォイアースモークは、炎を想像して術を放った。

「ウワーッ。何て炎だ? このままだと、やばいな。」

その時、ヴェーアフリートは、消火剤の粉が山になっている場所を発見した。

「乾。フォイアースモークをあそこまで誘うんだ。」

「了解。フォイアースモーク。こっちだ。」

「逃がすものか。クククッ。」

「掛ったな。ヴェーアフング。」

ヴェーアフリートは、右手にヴェーアファングを装着した。

「し、しまった。これでは、幻衝術が・・。」

「拳幻衝。ヴェーアオーツェアーンドライブ。」

ヴェーアフリートは、フォイアースモークに拳を決めた。

「ギャーッ。」

フォイアースモークは、爆発して消え去った。

チャプタ―14

ここは、消防署である。

「乾。今回もお疲れさん。」

「ふっ。いつもの事さ。」

「乾。夜食に行こうぜ。」

「カレー以外なら御免だ。」

「カレーって、いっつもカレーじゃない?」

「何か文句でもあるのか?」

「いや、そういう訳じゃ・・・。」

「なら、良いじゃないか。」

剤と野間は、溜め息を吐いた。

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