第12話《惑わされる月たち》

カマル:だいぶ歩いたけどなんもないなー。水平線って感じだなぁ。


リュヌ:水平線は見えないけどね。


ユエ:えっと…地平線ね?


カマル:場の雰囲気を和ませるためにわざとだよ!わ!ざ!と!


リュヌ:どうだか?!クー?さっきから顔色悪いけど?大丈夫なの?


クー:うん…なんか同じところをぐるぐるしてる気がして…


ユエ:少し休みましょう?やっぱり私たち惑わされてるのかしら…


カマル:なんで惑わすんだろうな。


リュヌ:は?なんでって理由なんてないに決まってるじゃない!?


カマル:いや、逆に俺が森だったらって考えたんだよ。


リュヌ:わけわかんない。幻の森って言うぐらいなんだから惑わす!ただそれだけでしょ?


クー:カマル兄は惑わさないの?


カマル:そだなー。welcomeだな!!だって俺を目指してきてるんだろ?


ユエ:うーん。よくわからないけれど…森は入ってきて欲しくないんじゃないかしら?



2018.8.12

moon 夕月

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