エピローグ 其の果てで彼が視るもの
すべてが終わった後の宇宙で、加藤は考えていた。
加藤ロボに地球を破壊されたから、帰る場所はない。
相棒の加藤は、自分を庇って死んでしまった。
彼は一生、宇宙をさまよって死んでいくしかない。
彼は、地球を、生徒を、自分を守りたかった。
彼が生き延びた先で、彼が望む日常を、取り戻すことは、
叶わなかった。
「やっほー、君地球人?いま暇?ちょっと来てよ!」
顔を上げた。
「ぼくは水星人!一緒に水星に行こう!」
もう彼に残されたものはない、彼は共に行くことを決めた。
彼が水星で視たセカイのことは、また別の話。
おしまい。
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