幕間
第二章 終
「妙高は突如として幻覚を見、長門に撃たれ気を失ってしまう……。面白いところで話を切ってしまってごめんねだけど、一区切りごとに幕間の小話をしようと思うんだ。と言っても、今回はあまり語ることがないけどね。
一つ語るとしたら、妙高を撃った長門の副砲だね。あれは甲板の上に乗っているんじゃなくて、舷側から突き出すように出ていて、だからこそ至近距離の妙高を狙うことができたんだ。私みたいな古い設計だね。
この副砲は靖國神社の遊就館とか、陸奥記念館とかに飾ってあるから、よかったら見に行ってね。あの副砲と長門の写真を比べると、戦艦の大きさってものが実感できるんじゃないかな。残ってるのは長門の妹、陸奥のものではあるけどね。因みに陸奥の主砲も色々なところに飾ってあるから、そっちも見に行ってみるといい。横須賀とか呉とかにあるよ。
何でこんなに色々残っているかと言うと、陸奥は瀬戸内海で事故を起こして沈んだから、比較的簡単に遺品を引き揚げられたからだね。
え、私は誰なんだって? それはもう少し秘密にしておこうじゃないか。まあ、ヒントくらいならあげてもいいけどね」
少女は外套を脱ぐ。その下には狐のような耳と鷲のような翼があった。
「驚いたかな? これで私の正体が分かったら、まあ正直言ってちょっと引くね。ともかく、次の話を始めようか」
少女
https://kakuyomu.jp/users/sovetskijsoyuz/news/16818093074867317178
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます