悪の秘密結社 筋肉ふんどし団

津多 時ロウ

第1話 筋肉ふんどし団

 ここは日本。


 都会でも田舎でもないどこかの町のどこかの住宅地で、絶叫にも似た男の子の歌声が、今日も元気に響きます。


「筋肉ふんどし団のテーマ」

    作詞・作曲 筋肉ふんどし団


 ママママァーッチョ! ママママァーッチョ!

 ふふふふんどし! ふふふふんどし!

 ふんどしマッチョがスパァァーークゥ!

 無敵、無敵、無敵ふんどしスパァァーークゥ!


 俺たち! 悪の秘密結社きんにくぅふんどしだーーーん!


☆☆☆


 長男のエツ10歳、次男のロク8歳、三男のミツ5歳は今日も仲良し。

 今日も鍛えられたマッチョボディにふんどし一丁の姿。

 3人で作った秘密結社のテーマを大声で合唱しています。


「なぁなぁ、エツの兄貴」


「どうした? ロク」


「思ったんだけどよぉ、俺たちの年齢設定でマッチョとかこの喋り方とか、無理がありすぎねえか? ミツなんて5歳だぜ?」


「ロクよ。初回から設定にケチを付けるなんて、お前はとんでもない悪党だな。俺は誇らしいぜ。だが、作者だって大変なんだ。優しくしてやれ」


「お、おう。ところでこのもやもやした雰囲気はどうすればいい?」


「唄え!」


 ママママァーッチョ! ママママァーッチョ!

 ふふふふんどし! ふふふふんどし!

 ふんどしマッチョがスパァァーークゥ!

 無敵、無敵、無敵ふんどしスパァァーークゥ!


 俺たち! 悪の秘密結社きんにくぅふんどしだーーーん!


 長男のエツ、次男のロク、三男のミツは今日も仲良し。

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