第2回140字はのコン参加作品「きみの素肌に触れたい」
「まだ高校生だからね」花火大会の帰り道。そういうきみの口元は、不織布に覆われて見えない。このまま、二人で素直に帰路に着く。来年、高校を卒業したら、気兼ねなくもっと遅くまでいられるだろうか。二人の距離は、不織布の厚みだけ、それともそれ以上に、縮まっているだろうか。
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『第2回140字小説コンテスト はのコン』、『来夏』がテーマでした。
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