第02話 果てしなくアンモニア

EPISODE:02

He Is a ShonXsar


近所に「ションクサ」と呼ばれる少年が居た。

「小便クサイ」が転じて「ションクサ」。

少年団の中に「お前、クサイからあっち行けよ!」

と、声を荒げる者はひとりも居なかったが

なんとなくの雰囲気で、こちらから彼を誘うことは無くなっていったし

彼自身も少年団の会合に顔を出さないようになった。

僕が鈍感なだけで、一線を画するような

非常なる取り決めが背後であったのかも知れないが

多分、僕自身は「ションクサ」では無かったし

僕は少年団の会合に飽きるまで、参加し続けた。

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