2022年9月15日 銀髪・白髪(はくはつ)、弓のこと

 メモ代わりに書こうと思ってて忘れちゃっていることを、思い出したとき。


【銀髪・白髪はくはつについて】

 架空の世界の話は、髪の毛の色はもちろん自由。だけども、実在する国や民族の名前を出すとき、例えば〇〇国の人だから髪が△△色、みたいな表現をするときはきちんと調べてから髪色を決めないといけない。現実的じゃない髪色の場合は、読み手が一歩引いてしまうので要注意。

 特に銀髪・白髪はくはつについて、カラーリングをしている人やカツラの人は別として、自然ではお年を召した方か、色素異常の方という話になるので二重に注意。


【弓のこと】

 日本の和弓は世界的に見て特殊な発展をしてきたものなので、西洋的な世界観の作品で特に断わりもなく弓を描く場合は、和弓を基準にしないように注意。

 まず全長が長い。和弓は約220cmに対してロングボウは約120から180cm。

 構えるときに弓幹ゆがらを掴む位置も違う。和弓は下からおよそ3分の1少々、ロングボウは中ほど。

 また、縦に構えて矢をつがえるときには、弓幹ゆがらに対して、和弓が向かって右、ロングボウが向かって左。ロングボウを横に構えたときは知らないが、恐らく矢を上に出していたと思われる。


 クロスボウに対するロングボウの利点として速射性がある。習熟度やクロスボウの仕掛けにもよるだろうがクロスボウを1回発射するうちに、ロングボウは7回発射出来たという実験結果がある。逆にロングボウの欠点は、まともに扱えるようになるまでかなりの訓練を要するところ。


 和弓の最大の特異点は流鏑馬やぶさめに代表される馬上運用があったこと。通常は邪魔にならないように短弓を使用するため、鎌倉時代の武士たちの高威力の騎馬弓術は、現代で言うところの戦車みたいなものだったと想像される。


 いずれの弓も鉄板を貫ける威力を持ちながら、扱えるようになるまでの訓練期間の長さから、訓練期間がより少なく、威力も変わらない火縄銃が登場すると徐々に衰退していった。

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