【発生日時・発生場所】

　2015年10月31日深夜。熊本県天草市。

【事件内容】

　首が百八十度ねじれたまま手探りで歩く男、内蔵を引きずり出して振り回しながら歩く女、燃える炎の中で大声で悲鳴を上げ続ける子供、その他大勢の人間が市内の各所を通行。急行した警察により、ハロウィンに乗じた大学生たちの仮装行列だと発覚するも、勾留された仮装行列参加者の一部が後日死亡。

　衣装を用意していた業者が行方不明となった。

【容疑者】

　主催者。共犯としてコスチューム業者を捜索中。

【処分】

「仲間がさらわれた」と警察に駆け込んだ学生が居た為、規模が拡大する前に初動が間に合った。しかし、駆け込んだ学生の行方は今もなお分からない。

　主催者を拘束。記憶処置を行う。

【経過】

　主催者はすでに記憶処置を受けていた。調査したところ、仮装行列に参加した記録の有る生存者には全員記憶処置の痕跡あり。

　死亡者の司法解剖記録から、死亡者には記憶処置がなされていなかったと推測される。

　衣装を用意した業者の行方、Documents分類の修正が必要な可能性も含め、現在も追跡調査中。

「衣装のせいで本物の怪物になっちゃったんです」

　という主催者の学生の証言が残っているものの、衣装に特殊な痕跡は一切ない。

【担当者追記】

　ハロウィンの夜にのみ衣装が異常存在として機能するのではないかと考えられます。衣装を用意した業者がただの異常存在出ない可能性も含めさらなる追跡調査を求めます。

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