第7話上様

男は伊藤に言う。

「余の顔を見忘れたか!」

「な、何~余だと~」

珍さんは、凛々しく立っていた。


「……はっ、上様。皆の者、上様じゃ」

「火付盗賊改方・伊藤畿内いとうきない!盗賊と結託して私腹を肥やすとは何事か!潔く腹を切れ!」


伊藤の顔は真っ赤になった。

「こ、こやつは、上様を名乗る痴れ者!切って切って切り捨てい!」

「血迷うたか……」


吉宗は刀を抜いた。

大岡忠相おおおかただすけも、加勢する。

現場は切り合いになった。

吉宗は素早い刀捌きで、賊を刀背打ちしていく。

御庭番、隼人とあざみも加わった。

途中、吉宗はコーヒーを飲みながら、一服した。


いよいよだ!


「成敗!」


そう言うと、伊藤畿内と盗賊の頭は隼人とあざみに斬られ絶命した。


後は、大岡忠相に任せ、隼人とあざみと3人で白木屋へ飲みに行った。

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