第127話 桜色の風の中

桜色の風の中

きみに

恋心を告げてみる


僕の3年分の恋心を



ねえ

いらない想いなら

そっと

手放してくれていいよ


ひとりで抱えているには

もう重かったんだ

僕にも、ね


だから

通り過ぎる風のように

流してくれていい


きみを

切なくさせたいわけじゃないんだ




だって

僕らは


桜色の風の中


そう

どうしたって

僕らは


別れの春を迎えている


この

桜色の風の中で



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る