第37話 ホントは過去形じゃないよ

いつまで

こうして貴方の優しさに浸っていられるだろう


そう考えた時にわかったの


そう

甘えていたのですね、あたし

貴方の広さと優しさに



気づいたら


気づいてしまったら


もう駄目ですよね




大丈夫

あたし、ひとりで歩けます


ちゃんと

ひとりで歩けますからね



貴方の優しい優しい手が無くても

ちゃんと涙を拭えるし

暗くて立ち竦んでも

ちゃんと灯りを灯せるのです




ごめんね


そして

今までありがとう




一度も言葉にはしなかったけれど

貴方のこと

大好きでした



どうか

これからも

笑顔でそこにいてね




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