第160話 悲しみ。

昨夜、夫が子供を叱りました。叱ってはいけないとわかっていつつ、どうしてもそうなってしまうときはあります。


子ども、洗濯した布団カバーを付けないで眠っていたのが見つかったんです。

めんどくさかったんでしょうね。

これは夫が気にするポイントで、彼はシーツなどを付けていないベッドには絶対に入りません(私は平気だったりします)。


そしてついでに、子どもの部屋があまりに汚いので、掃除をさせようとしたのです。

そうしたら子供、掃除機をちゃんとかけられなくて。


まさか掃除器をちゃんとかけられないとは思いもせず、私は、そこまで監視したことがありませんでした。


「部屋を掃除してね」と、部屋の前に掃除機を置き、中から音がしたらオッケーとしていたんですよね……。


夜遅くの我が家に、「ちゃんと前後に動かしなさい!」と夫の声が響きました。


こういうとき、すごく悲しくなります。何が悲しいかというと、子どもが当たり前のことができないのを実感すること、そして、温厚で優しい夫がイライラして怒ってしまうこと、の二点です。


私も関わろうかと思ったんですが、「いい」と夫に言われ、部屋で縮こまっていました。

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