「衛星写真に映り込む狂気の産物、今話題の富地米村」

　先日、複数の村人による大量殺人が報じられた富地米村では、ヘリで分解輸送された大型特殊重機によって件の巨石が撤去され、現在多数の捜査員によって洞内が目下捜索中である。

　現地には多数の報道関係者や野次馬が押しかけているものの、周囲には厳重な警戒線が引かれ、内部の状況は未だ窺い知れない。

　だが、この程とあるSNSユーザーがSNS上に投稿した画像が話題を呼んでいる。

　そのユーザーは、オンライン上のリアルタイム衛星カメラを利用して、事件現場周辺を閲覧していた。その際、重機で撤去された巨石が坑道脇に放置されているのを発見したユーザーは、好奇心からその映像を拡大、検証した。

　すると驚愕の事実が浮かび上がった。なんと巨石の裏側部分には多数の血痕や、赤黒い文字のような紋様、さらには石で彫られたであろう文言が多数発見されたのだ。その後、ユーザーは直ちにその画像をオンライン上で共有。

　それはたちまちのうちに拡散され、有志による文言の解析が始まった。大学教授も含まれる有志らの調査結果によると、痕跡の中にはかなり古い時代の文字の特徴が見られるそうだ。

　富地米村の大量殺人は一体いつから行われていたのか。一刻も早い真相の究明が待たれるところである。

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