人民網日本語版とフォーカス台湾

@MasatoHiraguri

第1話 国威高揚

  人民網(日本語版)とは、中国の国威高揚と向上(みんなの心を一つにし、中国という国家の進む方向へ国民・人民の目を向けさせる)を目的としているのは当然ですが、中国という国が今どんな状態なのか、中国と世界の接点はどうなっているのか、ということを、広く国民に知らせることで「自分たちは中国人である」という自意識を向上させる。その結果として、国力(中国人というものに対する自信と、中国という国家に対する信頼)が増すことにつながる。


  強力な武器を開発したとか貿易量が増大したという情報によって、国家への信頼感を持たせよう・安心感を植え付けようと意図するのは、中国の場合、二義的でほんの些細な話だ。

  むしろ、各個人が中国という国家に対する帰属意識を高め、自分のうちにある中国人性を掘り下げることで、(押し付けるのではなく)自然に・自主的に「中国人になる」。それを中国という国家は期待している。explosionではなく implosionのパワーの方が大きい、ということを中国人はよく知っている。その点に私は、他の西洋かぶれの国々やマスコミの軽薄さを感じ、言い古された言葉で言えば、中国の偉大さ・奥深さを感じます。


 → 台湾客家の運営するフォーカス台湾の場合、台湾客家の経営するセブンイレブンとかカルフール(家来福)のニュースが非常に多い、台湾客家の政治家や企業関係の(人間の)報道が多い、という点からして、国家のための新聞ではなく、台湾客家という一宗教団体・政治結社・利益追求集団の宣伝媒体の感がある。


  口(紙面)では「国家、国家」と騒いでいるのだが、国家という観念が希薄な感じを受けるのはどうしようもない。国家の宣伝というよりも、台湾客家(人・企業)の宣伝媒体という感じが強い。


フォーカス台湾とは;

① 一企業(台湾客家)の宣伝媒体であって、国家のそれではない。

② 宣伝・プロパガンダ(洗脳工作)を目的にしている。

③ 人民網のような、内から中国人の力を発現させようとする意図はない。

  特にフォーカス台湾(日本語版)とは、日本人に対する(台湾客家の)宣伝と、日本人が親台湾客家になるための洗脳・扇動こうさく、という感が非常に強い、バイアスのかかった情報が多い。


  中国人が行っている、世界に貢献するような大事業とか、未来の科学技術を牽引するような学術研究とか、人類の根源にかかわるような文化や文明の解明といったことには、一切無関係の台湾。

  同じ中国人なのだから、せめて中国の100分の一くらいは、社会に貢献できる良い事ができそうなものだが、如何せん台湾客家という、いち利益追求集団・秘密結社が政界や財界を握っているので、そんなことには、びた一文金を使うことはない。だから、台湾客家企業の文化もないし、台湾の町に文化はない。

  

  いまどき、(人殺しのための)ミサイルの開発に500億円とか(8割はアメリカへのライセンス使用料と技術指導料)、自主開発する振りをして丸ごと購入する、という、明治時代に日本がアメリカや英国からやらされた「植民地に見えないようにした植民地政策」。

  即ち、台湾(客家)とは、韓国・日本に続く第三のアメリカ植民地(属国)ということになるのでしょうか。


  明治・大正・昭和の日本と同じく、戦艦や大砲の数で国威高揚しようというのは、何かにつけて「日本統治時代の○○」と喧伝し、まるで台湾と日本は同じ感性・同じ価値観の持ち主同士・仲良しというイメージを植え付けたい台湾客家にとっては、皮肉なことに、台湾客家自身が「100年前の日本の愚策」を踏襲していると宣言しているようなものではないか。


2022年9月1日

V.1.1

平栗雅人

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