第621話礼儀もわきまえないヤツ

今日は家族水入らずの焼き肉会の予定が、急きょ、義弟とその娘が参加した。

初めて子供の姿を見せ、自身も4年ぶりに会うのに、義弟は挨拶もしない。

好きな肉を喰らい、ビールをしこたま飲んだ。

で、義弟が言う。

「焼き肉は脂が胃に来て、食べられない」

だと。

じゃ、来るなよ。安い焼き肉屋の味に慣れているバカだから、ちょっと高級な焼き肉屋は合わないらしい。

支払いは凄い金額であったが、義弟は何の挨拶もなし。

子供には罪がないのだから、お菓子を買ってあげたが、無視。

コイツ、僕を誰だと思ってんだ?


礼儀もわきまえないヤツは、僕は大嫌いである。

「ご馳走様でした」

で、良いじゃないか。お金は何も気にしない。

美味しかった、楽しかったと一言言ってくれたら、こっちは一緒に食事して良かったと思える。

ビールをバンバン飲み、挙げ句焼き肉の脂がキツいと文句を言うヤツと、また、食事したいとは思わない。

汚い無精ひげ生やして、なんなのコイツ。

でも、子供は可愛かった。

食事中、ずっと息子としゃべっていた。

嫁さんと義弟は僕がいるのに、姉弟で話しているのに腹が立つ。

明日は、金山駅でしこたま飲んでやる。

疲れた。バカを相手にするといつもの数倍、疲れる。どうせ、今頃、僕の文句言ってると思う。

例え、本人が挨拶したと主張しても、伝わらなかったら、言い手の粗相なのだから。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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