第423話ブリュヴェールと僕

毎日、夕方になるとブリュヴェールと電話している。

僕が飲みに行ったら、その後に。

ブリュヴェールさんは、とても性格の良い女性。

しかし、彼女は独り身だ。

彼女には、お世話になっている。死に水は取ろうと思って、付き合っている。

嫁さん、息子も、ブリュヴェールの存在を知っているが、文句は言わない。

弟なんか、彼女を「先生」と、呼んでいる。

母親もブリュヴェールを気にいっているが、食事中よくむせるので、誤嚥性肺炎にならないか?

僕も母も心配している。

最近は、精神が安定していないようだ。

彼女は精神障がい者では無いのだが。


僕は嫁さん子供を守り生きている。

ブリュヴェールの老後は、面倒みようと思っているのだが。

介助なんてしない。施設送りになるだろうが。

まだ、年齢がそんな歳ではないが、僕よりかなり歳上なので、その事も頭に入れていた方が良い。

神様は何て酷い事を彼女にしたのだろうか!

今、性的マイノリティーの問題が話題になっている。

僕は出会った時から、ブリュヴェールは女性だと接している。

ブリュヴェールが名古屋に来る度に、色んな思い出を作っている。

年末は、初めて僕が大阪に行く事になった。

あやつは、美味しい店を知っているのだろうか?

今日は、雛祭り。

だから、雛祭りを話題して飲みたいのだが、外で飲んでしまった。

今夜のブリュヴェールは声着きが良い。

精神的に安定してきたのだろうか。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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