第173話地下鉄のコンコースにて

仕事が終わるのは、15:00。自宅から会社まで、40分の道程。その途中で、ある地下鉄のコンコースで、平日ほほえましい光景を見る事ができる。

小学1年生らしいランドセルを背負った女の子と、駅の白髪頭の駅員さんがいつも喋っているのだ。

駅員さんは、腰を曲げ顔を小学生の高さに合わせて、2人とも仲良くしている。

小学生は、一体誰を待っているのだろうか?終点に近いこの駅で、反対車線に乗ると大人でもキツいほど、人が乗ってくる名古屋駅に停車するのだが……。


まぁいい、メガネをかけた女の子は楽しそうだし、白髪の駅員さんとっては孫のようだろう。

僕にとっては、自分の子供のようで可愛らしい。

息子は最近、生意気になったし。親に対しての口のきき方ではない。

だが、遊んでいるときは甘えてくる。

背の高さが150を超えているのに、おんぶされたり、だっこされたり。

ホントに中学生か?

お風呂に一緒に入るのは恥ずかしがり、そうかと思えば全裸で部屋を行き来したりする。

後、3年で息子は高校生。

髪の毛を朝、整えていたら白髪がちらほらと。

僕も歳を食ったもんだ。

小学生を見ると、何だか可愛らしくてほほえましい。それが、ベビーカーに乗った赤ちゃんなら、自然と笑顔になる。

子供は大切にしなくてはならない。もちろん、高齢者も。


本当の読み切りエッセイ、これまで!

皆既月食見なきゃな。

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